投資の本おすすめ6選
初心者がNISAの前に読みたい入門書
投資の本を初めて読む人に向けて、Kindle Unlimited(読み放題)で読める入門書を6冊選びました。 投資の利益の税負担を軽くする制度であるNISAを扱う対話形式の本に加え、お金と働き方の関係、金融商品のリスク、貯蓄と生活設計を学べる本を紹介します。 本の内容に基づいて、おすすめポイントと向き不向きを整理しました。
投資の初心者が最初に読む順番
お金を増やす目的から考えたい人は、山崎元の『経済評論家の父から息子への手紙』から読むと入りやすいでしょう。 本書はお金を人生の目的ではなく手段と捉え、働き方や身近な人との関係まで考える本です。 続く『日本一カンタンな「投資」と「お金」の本』は、投資知識のない会社員が先生に学ぶ物語を通して、長く続けるための考え方を説明します。
金融商品の仕組みを詳しく知りたい人には、『お金は銀行に預けるな』が候補になります。 金融の基礎知識を学び、商品のリスクとリターンを自分で理解することを目指した本です。 まずはこの3冊から、自分が知りたいことに近い1冊を選んでください。
亡くなった経済評論家・山崎元が、大学に入った息子へ遺したお金・働き方・幸せの指南書。最初の1冊にこれ以上ない名著です。
1冊目 お金・投資
経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて
- 著者
- 出版社
- Gakken
- こんな人に
- これから働き始める人、子どもにお金と働き方を伝えたい親世代。
- この本の学び
- お金は目的でなく手段。必要なだけあればいい。最後に幸福を決めるのは身近な人との関係で、「上機嫌で暮らせ」という一言に著者の人生観が凝縮されている。
- おすすめポイント
- 著者は、生活資金の確保と、世界の株式市場全体の値動きに連動する運用を目指す「インデックスファンド」を説明。長期で持つこと、投資先を分けること、手数料を抑えることを重視する。
- 「安定大企業で出世」という昭和の常識を否定し、株式報酬を取り込む働き方を勧めるなど、キャリア戦略まで踏み込む。
- 「年収1千万円は時給5千円」「自己投資の目処は2年」など、すぐ使える働き方の覚書が満載。
この本の短評を読む
経済評論家の父が大学生の息子へ宛てた、働き方・お金の増やし方・幸福までを率直に説く一冊。全世界株インデックスや転職術など、損する側に回らないための具体策が詰まっています。
投資知識ゼロの会社員が「先生」に学ぶ物語形式で、長期分散投資の“軸”を身につけられる超入門書。
2冊目 お金・投資
日本一カンタンな「投資」と「お金」の本
- 著者
- 出版社
- 株式会社クロスメディア・パブリッシング
- こんな人に
- 投資はギャンブルだと思って一歩踏み出せない初心者。
- この本の学び
- 「90%の確率で儲かる」でも残り10%に当たれば終わり。予想に賭けず、世界経済の成長に長期・分散で乗ることこそ最もシンプルで報われる。
- おすすめポイント
- 「リスクとは値動きではなく、投資を途中でやめてしまうこと」という定義が秀逸。続けるためのマインドづくりに重点を置く。
- バブルの本質を5原則で整理し、「株価が高いか安いかを考えてはいけない」理由まで踏み込む。
- 長期で分散して運用する資金と、高い利益を狙う資金を分ける考え方を解説。自分で積み立てる年金制度のiDeCoと、刊行時点のNISAについても具体例を示す。
日本一カンタンな「投資」と「お金」の本
この本の短評を読む
平成元年に日経平均を30年持つと半分、米国株なら10倍。世界に分散して長期で積み立てる「途中でやめない」投資の軸を、初心者の主人公が学ぶ物語で身につきます。
プロが教える、お金や金融商品を理解して判断するための教科書。預金中心の資産管理がなぜリスクなのかを、商品ごとに解き明かす。
3冊目 お金・投資
お金は銀行に預けるな~金融リテラシーの基本と実践~ (光文社新書)
- 著者
- 出版社
- 光文社
- こんな人に
- 経済はわかるのに金融だけ苦手で、貯金を眠らせたまま不安な社会人。
- この本の学び
- 本書は金融のルールを知ることを重視し、国内外の株式と債券に分けて積み立てる方法を説明する。利益だけを見ず、自分が負うリスクを理解するという考え方が軸になっている。
- おすすめポイント
- 定期預金・株式・投資信託・保険などを「売り手が得して買い手が損する」構造で実名解説。評価が明快で迷わない。
- 資産を国内外の株式・債券に4分の1ずつ分ける「資産四分法」を、手数料の安いインデックスファンドで実践する方法を提示。
- 積み立てた資金を運用する確定拠出年金の注意点や、投資信託の説明書である目論見書の読み方など、自衛策まで具体的。
この本の短評を読む
預金は安全どころか人生設計上のリスク――元プロが、投資信託の積み立てから始める10ステップで「お金に働いてもらう」金融リテラシーの基本と実践をやさしく説きます。
NISAを学ぶ本と貯蓄を考える本
NISAを本で学びたい人には、『超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』があります。 本書はNISAを商品名ではなく制度として説明し、まとまったお金を運用する場合と、これから積み立てる場合を分けて対話形式で解説します。 先ほどの『日本一カンタンな「投資」と「お金」の本』にも制度の説明がありますが、刊行時点の旧制度を扱っています。 本を選ぶ際は、投資の考え方と、説明されている制度の時点を分けて読んでください。
貯蓄と暮らしの関係を考えるなら、続く2冊も読む候補になります。 『年収300万円FIRE』は、収入のうち貯蓄に回す割合と、セミリタイアまでの期間を数字で考える本です。 『私の財産告白』は、本多静六が収入から先に貯蓄を取り分けた体験を記した古典で、現代の制度を学ぶ本とは役割が異なります。
経済評論家・山崎元が、お金の知識がまったくない編集者・大橋弘祐からの素朴な疑問に、対話形式で一問一答しながら答えていく入門書。
4冊目 お金・投資
超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
- 著者
- 出版社
- 文響社
- こんな人に
- 投資が怖くて銀行預金しか使ったことがない人、何から手を付ければいいか分からない人。
- この本の学び
- 難しい銘柄選びは不要で、世界中の株に分散したインデックスファンド一本を、暴落時も売らずに淡々と買い続けるだけでいい。
- おすすめポイント
- すすめの買い方は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」一本。世界中の会社に分散投資でき、コストが低く、利回り5%なら14〜15年で資産が倍になる計算を示す。
- 絶対に減らしたくないお金には個人向け国債(変動金利型10年満期)を提案。国が破綻する可能性は銀行が潰れる可能性より低く、預金よりわずかに金利も良いと説く。
- 巻末の「8年後の大橋」の実録つき。タイミングを計って買ったNISA分は58%増、機械的に積み立てたiDeCo分は75%増という数字で「買うタイミングを計ってはいけない」を裏付ける。
著者二人が2015年当時の設定を再現する構成のため一部の数字がやや古く、結論を「オルカン一本」に絞っているぶん他の運用法との比較は薄い。
この本の短評を読む
経済評論家・山崎元が金融素人に教える、誰でもできてシンプルなお金の増やし方。NISAやiDeCoの基礎から保険や住宅で損しない考え方まで、対話形式でやさしく学べる入門書の超改訂版。
年収300万円台から資産運用でセミリタイアした著者が、貯蓄率と米国株のインデックス投資を軸に、経済的に自立して早期退職するFIREの計画を数字で解説する本。
5冊目 お金・投資
年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」
- 著者
- 出版社
- 株式会社KADOKAWA
- こんな人に
- 年収が高くないから資産形成は無理だと思っている人、具体的な数字でFIRE計画を立てたい人。
- この本の学び
- 本書は、収入のうち貯蓄に回す割合と、早期退職までの期間を結びつけて考える。生活費の25年分をためて年4%ずつ取り崩す考え方も紹介するが、本で示された前提による試算であり、将来の生活や資産額を保証するものではない。
- おすすめポイント
- FIRE達成の決め手は年収でなく貯蓄率。グラフで「貯蓄率が高いほど達成年数の差が縮まる」ことを示し、年収1000万円でも貯蓄率が低ければ達成できないと説く。
- 取り崩し計画の根拠として、米国の株式と債券の過去の運用実績を使った研究を紹介。資産の配分や取り崩す期間によって結果が変わることを読む材料になる。
- 仕事の収入も残して早期退職する「サイドFIRE」を紹介。生活費の半分を労働収入でまかなう設定なら必要資産が半分になると考え、月10万円、貯蓄率50%なら9年5か月という試算を示す。
運用利回り5〜10%というやや楽観的な前提でのシミュレーションが多く、暴落局面での取り崩しリスクや税金の扱いは簡略化されており、副業論も一般論にとどまる。
この本の短評を読む
年収300万円からFIREした著者が、貯蓄率と米国株インデックス投資、4%ルールで早期リタイアを設計する具体的なロードマップを示す本。
林学者で「日本の公園の父」と呼ばれた本多静六が、月給の四分の一を天引き貯金し巨万の富を築いた実体験と、財産の作り方・手放し方を語った古典的随筆。
6冊目 お金・投資
私の財産告白
- 著者
- 出版社
- 実業之日本社
- こんな人に
- 節約や貯金が続かない人、財産をどう増やしどう使うかを歴史に学びたい人。
- この本の学び
- 収入の四分の一を機械的に天引き貯金し、臨時収入は全額貯金する。貯まった元手は株式や山林など複数に分散投資し、時間をかけて殖やす。
- おすすめポイント
- 「本多式四分の一天引き貯金法」。月給58円のうち問答無用で四分の一の14円50銭を天引きし、残りだけで一家9人の生活を切り盛りする覚悟を語る。
- 貯めた元手で日本鉄道株30株を買い、続いて秩父の山奥の山林一万町歩を二束三文で買い集め、日露戦争後の好景気で立木を買値の70倍で売却した実例を紹介する。
- 60歳の停年退職を機に財産のほとんどを匿名で教育・公益事業に寄付。「児孫のために美田を買わず」として、子孫に財産でなく努力の習慣を残す考えを説く。
明治から昭和戦前期の日本を舞台にした体験談で、株式や山林の運用実例は現代の税制・金融商品とは前提が大きく異なり、具体的な数字をそのまま参考にはできない。
私の財産告白
この本の短評を読む
月給4分の1天引き貯金から秩父の山林投資で巨万の富を築き、最後は全財産を寄付した林学博士が、貯める・殖やす・手放すまでの実践を赤裸々に語る。今こそ効く蓄財の原則。
まとめ
お金を増やす目的から考えるなら『経済評論家の父から息子への手紙』、物語で投資の基本を学ぶなら『日本一カンタンな「投資」と「お金」の本』が入口になります。 金融商品の仕組みを詳しく知るには『お金は銀行に預けるな』、NISAの説明を対話で読むには『超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』が候補です。 その後、暮らしと貯蓄の関係を数字で考えたい人は『年収300万円FIRE』、蓄財の体験を古典に学びたい人は『私の財産告白』へ進んでください。
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